漫画・ワンピースから学ぶ、インドネシアの擬音語。
「日本じゃ『コケコッコー』だがな、英語では『クックドゥードゥルドゥル』なんだぜ」
これを聞いた瞬間に自分の中に電流が流れました。そうか、これが文化の違いかと。
今思えば、20年以上前に聞いたこの「鳴き声の違い」が海外に出るきっかけだったのかもしれません。
そんな今日はインドネシア語の擬音語についてご紹介したいと思います。
しかし、私はインドネシア語のプロではありませんので、今回は日本人の皆様にもなじみ+擬音語の宝庫のこれ↓、そう、漫画ワンピースを資料にしてみたいと思います!
そもそもこの本ってパクリじゃないの?
パクリ、コピー品が流れまくっているインドネシアですが、どうやらPenerbit Elex Media Komputindo という主にコンピューター関連の本の出版を手がけている出版社が、日本や中国の漫画に手を出しているそうです。
よくよく調べてみると、「Shonen Star」という名で「少年サンデー」を、「Shonen Magz」という名前で「少年マガジン」を出版している1985年設立の老舗のようです。おそらく、集英社よりちゃんと許可を頂いている立派な会社です。
本の質ですが、厚さは日本の半分ほど。日本のようなカバーついておらず、完璧なペーパーバックタイプ。
紙質も非常に悪いのですが、読む上での支障はございません。価格も15000ルピア(150円)、とってもお手頃価格。
内容も日本のそれと同じで、質問コーナーもしっかりあり、ないのは巻末のイラストぐらい。おそらく著作権の問題でカットされているのだと思います。
そもそもこの本ってパクリじゃないの?
少し気になった名前は「ジンベー」や「ケイミー」など語尾が伸びるタイプの表現は難しいようで「Jinbe」は「ジンベ」や「Keimi」は「ケイミ」となっているみたいです。
それでは肝心な擬音語どうでしょう?
日本語 | インドネシア語 |
ドドドドド (銃を連射するような音) | DAR DAR DAR DAR DAR |
ヒュン ヒュン (モノをよける音) | SYUT SYUT |
ドカァン(爆発した音) | BRAKKKKKK |
ゴボッ(水中の音) | WURRR |
ギラリ(刃物が光る音) | LIIIING |
ハァハァ(吐息や息切れ) | HOSH HOSH |
ガブ!(噛み付く音) | GRAKKK |
ボォウ!(火が燃える音) | BWOOOOSH |
ガン!!(モノがぶつかる音) | DHAANG |
「全力で走ったのでホッシュホッシュ(HOSH HOSH)と息切れがする」と答案用紙に書いたら、「それはバルタン星人ですね」と赤ペンで直されて落第でしょう。
「グラックククク!と肉に噛み付いた」とかいかがでしょうか?骨を噛み砕かん勢いです。
上記のようなインドネシア語の擬音語を本で読んでも、日本人の私にはどんな音か想像できません。しかし、職場のインドネシア人達はおそらく上のような擬音語を使っており、耳で聞く限りでしたらなぜか分かってしまいます。言葉はとても不思議です。
それでは今日から、「ボウォッシュ!とタバコの火をつけた」をマイブームとします。
皆さんもインドネシア語の擬音語を是非使ってみてください、ローカルと仲良くなれること間違いなしです。