インドネシアの最低賃金上昇+デモ

ジャカルタの労働最低賃金が160万ルピアから220万ルピア(日本円で約2万円ほど)に上がるそうです。およそ40%の上昇率です。
私の島でも今日の市長の返答次第で、明日大規模なデモが起こるとの情報が入っております。
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↑明日に備えてのデモの集会です
私が就任して以来1年間で大小合わせて5~6回デモが起こっておりますが、デモの度に最低賃金が改正されているように思います。つまるところデモを起こしたもの勝ちのような風潮があります。
確かに日本と比べると、220万ルピアでも比べられないくらい、まだまだ給料は低いのですが、最低賃金が上がり過ぎると、今度は工場や会社がインドネシアから撤退しなければならない状況に陥ってしまいます。結果的に最低賃金どころか働く機会をインドネシア人自ら潰しかねません。
現に私の工業団地内にインドネシアから撤退し、タイやベトナムに移管している企業が何社かあります。
工場が撤退すると、部品サプライヤーも仕事がなくなり、働き口がどんどん減り、負のスパイラルに陥ってしまいます。
また、給料が上がり、インフレが進むと結局物価上昇、デモ再発生し悪循環が生まれます。
それでは政府の対応は?と言うと、政府は以外にも歓迎モードのようです。
インドネシア人の従業員曰く、給料が上がればその分税率も上がり、政府に入ってくるお金が必然的に増えてきます。結果的に役人のポケットに入るお金が増えてくるわけです(あくまでも噂ですが)。
今後の会社経営陣の対応はどうなるか分かりませんが、インドネシアで仕事をしている私も他人事ではありません。
インドネシア在住の皆様は明日の大規模デモ十分に気をつけてください。

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