インドネシアと東南アジアの国+日本を比べてみました(経済指数編)

先日のエントリーで最低賃金について記載しましたが、最低賃金にもその国を見る指数はあるのだから、他も比べてみたらどうですか?というアドバイスを頂きましたので、インドネシアと東南アジアの国(タイ、マレーシア、フィリピン、ベトナム、)そして日本を比べてみました。今回は経済指数(特に私が気になった項目)を比べてみました。

インドネシア タイ マレーシア フィリピン ベトナム 日本
実質GDP成長率 5.0% 0.9% 6.0% 6.1% 6.0% -0.06%
名目GDP総額(10億ドル) 888.49 373,8 343 285 185.35 4,616.34
一人当たりのGDP(ドル) 3,531 5,445 11,055 2,859 2,052 36,332
消費者物価指数上昇率 8.4% 1.9% 3.1% 4.1% 4.1% 2.8%
失業率 5.9% 0.8% 2.9% 6.8% 3.4% 3.58%
政策金利 7.8% 2.00% 3.13% 4.0% 9.00% 0.300%
直接投資受入額(100万ドル) 28,530 3,720 10,066 4,193 21,922 9,078

参照:JETRO (2014)

どうでしょうか?

私は経済学者ではありませんが、パッと比べてみると、インドネシアは経済成長と遂げている東南アジアの国の代表みたいな印象を受けます。

特に名目GDP総額はタイの2倍以上と他の東南アジアの国と比べて一つ抜けている気がします。

ただ、一人当たりになると当たり前のように下がり、人口が多いからこそ高い名目GDP総額を保てているのかなといったとこと。

物価上昇率を見てみると、インドネシアが高い上昇率を記録しています。単純に去年100円だったものが今年は108円になっているという事ですから、これならば給料上昇も分かる気がします。ちなみに2014年のインドネシアのインフレ率は8.36%でした。

タイは違う意味で面白い

データを見る限りタイも東南アジアでは異色な国のようです。

実質GDP成長率は1%未満で、成長が止まってしまったのかなと思う位です(そんな事はありませんが)。物価率も日本を抑えて2%未満。

中でも気になるのが「0.8%」という異常なまでの失業率の低さです。世界で見ても2番目の低さらしいです。

失業率の低さを調べてみると、バンコクだけのデータ、自称自営業の場合は失業ではない、とにかく人を雇うからなどなど、はっきりとした理由は不明のようです。さすがに0.8%の失業率は国民全員働いているようなものですから、実情とは異なるのでしょう。

インドネシアとベトナムの金利

2014年のデータではインドネシアの政策金利は7.8%(期末値)とインフレ気味だったのが分かります。同じくベトナムも9.0%(期末値)とインフレが更に進んでいたのでしょう。だた、今は落ち着いたようで、インドネシアは4.75~5% ベトナムは6.5%になったようです。

ついでに銀行の定期預金を調べてみたところ、インドネシアは6~6.5%(1年) ベトナムでは6~7.5%(1~2年)と高金利です。HSBCなどになるとこれよりも金利は下がります、また預入金額でも上下しますので、参考値にしてください。

日本はやはり桁違い

不況だ、もうダメだと言われている日本ですが、やはり数字だけ見ると東南アジア諸国とは比べ物にならない強国ということが改めて分かります。

GDPとかベトナムの約25倍だし、1人当りのGDPもインドネシアの10倍以上、凄いよ日本。

ただ気になるのがGDPの成長率で、今後の経済は大丈夫かなと思ってしまいます。ともあれ東南アジアに抜かれるとしてもまだ当分先になりそうです。

終わりに

如何でしたでしょうか?色々なデータを比べてみると、改めてインドネシアがどういう国なのか、また日本や他の東南アジアと比べてどうなのかが見えてくると思います、ご参考になれば幸いです。

次は人口の構造などを調べてみたいと思います。

参照:JETRO、Time Deposits

コメントを残す

このページの先頭へ