今更だけど、インドネシアのネット事情のおさらい(2016年版)

前回までの3回に分けて御送りしましたインドネシアの携帯事情ですが、有り難い事にリクエストを頂きましたので、今回はインドネシアのネット事情についての記事を書かせてもらいます。

今更だけど、インドネシアの携帯電話事情のおさらい(キャリア編)

実は日本よりもネット環境はいい!?

初めから信じられない事かもしれませんが、実はインドネシアはある条件に置いて日本よりもネットに繋がりやすい環境だったりします。

それはカフェなどのWi-Fi環境です。

インドネシアではちょっとした街のショッピングモールであれば必ずと言っていい程フリーWi-Fiが転がっています。

たしかスカルノハッタ空港のスタバはパスワードもなく、そのまま繋がります。その他の地方都市のスタバもパスワード要りませんでした。街中のスタバはパスワードを聞くだけで簡単に繋がります。

スタバがない場合はショッピングモールに入っているような綺麗めなレストラン・カフェであればWi-Fiがあるお店が非常に多く、店によっては携帯充電用のパワーバンクを貸してくれたりします(ちょっとやり過ぎですけどね)。

日本の場合は登録だ、アンケートに答えろだ、1時間までだ、携帯番号入力しろだ色々邪魔臭いのです。

日本のスタバのWi-Fi登録サイト。原則メールアドレスが必要。

日本のスタバのWi-Fi登録サイト。スタバですら原則メールアドレスが必要。どうせ後日はスパムメールが届くようになる。



タダより安いものはないとはよく言ったもので、日本の場合、Wi-Fiの代わりに個人情報を差し出す事になる仕組みが非常に多いのです。

それに比べるとインドネシアのWi-Fiはどこでもあり、そこまで接続も悪くないのです。もちろんわざわざメールアドレスを要求される事もなく、まるで自宅のWi-Fi環境のように利用できますので、フリーのWi-Fi環境は日本よりも充実しています。

自宅でのネット環境を構築する為に必要なもの

さて、街中の場合、お店のWi-Fi環境で良いのですが、それ以外の場合、例えば自宅であればどういったネット環境がいいのでしょうか?

高級住宅地であれば敷地内のクラブハウス経由でフリーWi-Fiが飛んでいたりしますが、それ以外の場合自分でネット環境を構築する必要があります。とは言っても、ネット環境構築はそんな難しい事ではありません。

準備するものは、

  1. SIMカード
  2. Wi-Fiルーター(SIMフリー)

の二つです。

SIMカードって携帯の?

SIMカードは前回のエントリーでも携帯のSIMカードをご紹介させていただきましたが、基本的にそれと同じですが、唯一の違いは携帯屋さんでネットに特化したSIMカードを購入するのです。

ネットに特化したもの書きましたが、このSIMカードは普通のSIMカードと何ら変わりはなく、携帯用のSIMカードと同じで番号が割り当てられています(つまり携帯に入れれば携帯電話としても使えます)。

唯一の違いはSIMカードには何ギガまでダウンロードできますよという事が書いてあります。


ネット用のSIMカードは携帯屋さんでこんな感じで売っています。

ネット用のSIMカードは携帯屋さんでこんな感じで売っています。



上の写真では3のSIMカード左下に「AON 1GB」などと書いてあるのがこのSIMカードでダウンロードできる用量(KUOTAと呼ばれています)です。番号も書いてあるので、携帯用の電話番号としても使用可能。また後日、この番号を使ってKUOTAの追加購入も可能です。

Wi-Fiルーターって日本で使っているやつでいいの?

日本でWiMAXなどを使っている人は多いと思いますが、そのまま持って来てこっちのSIMカードを入れるだけではネットにつなげる事ができません。

その理由は、そう、SIMロックです。

日本ではモバイルルーターでさえもロックがかかっている機種が多いんです、つくづく邪魔臭い日本らしいシステムだと思います。

と、ネガティブなことは置いておいて、インドネシアのSIMカードを使ってモバイルルーターでネットにつなぐ場合もSIMフリー版が必要になります。

モバイルルーターはインドネシアでも購入可能で、有名どころであればBOLT(Huawei)と呼ばれるルーターがある、ジャカルタでの接続は非常に良いらしいです。

BOLTのモバイルルーター。

BOLTのモバイルルーター。



私は同じくHuawei のポケットWi-Fiを使っています。


日本でも売っている(いた?)物と機種は同じですが、SIMのロック状況が違う。

日本でも売っている(いた?)物と機種は同じですが、SIMのロック状況が違う。



日本で手に入るルーターと機種は同じですが、私のポケットWi-Fiはシンガポールで購入したSIMフリー版で、日本円で2万円ぐらいで購入しました。既に4〜5年使ってますがバッテリー以外は故障もなく動いています。

結論として、日本のルーターを持っていても基本は使えませんので気をつけてください。

ネットの金額は??

気になるネットのお値段ですが、去年の店頭のKUOTA入りSIMカードの価格は以下の通りです。


下2桁の0を消すとおおよその円価格になります。例 : Rp 25,000 = 約250円

下2桁の0を消すとおおよその円価格になります。例 : Rp 25,000 = 約250円。



この写真は去年の情報ですので、2016年3月現在価格が変わっている可能性が非常に高いので参考程度にしていただければと思います。

最初に入っていたKUOTAを使い切ると、新たにKUOTAをトップアップ(追加)する必要があります。トップアップする方法はネットで購入したり、携帯屋さんでやってくれたります。

3をネットでトップアップした場合の価格は以下の通りです。

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3(キャリア)の価格表。2016年3月現在。


同じデータ通信料でも価格が違うのはネットを使える時間に制限がかかっているなど、情報プランが違う為です。

お得な使い方は?

気がついた方は気がついたかもしれませんが、時間軸の差を差し引いたとしても、実は同じSIMカードにKUOTAをトップアップするよりも、 KUOTAが無くなるたびに新しいSIMカードに買い替えた方がお得なのです。

犠牲になる事は電話番号をキープできないという事だけで、携帯電話に使わずモバイルルーターのみに使うと割り切れば、電話番号の変更で不都合な事は何もありません。番号が変わっても割安で使いたい方はSIMカードを使い捨てましょう。

まとめ

長々とインドネシアのネット事情を書いてしまいましたが如何でしたでしょうか、意外と簡単に繋がるもんだと分かっていただけたのではないでしょうか?

最後になってしまいましたが、電波やダウンロードスピードは日本のそれと比べると格段に不安定で遅いですが使えない程ではありません(たまに繋がらないけど)ので、そこはインドネシアと割り切ってゆったり繋がるまで待ちましょう。

少しでも皆様の為になれば幸いです。

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