1ヶ月間の断食開始!駐在、出張、旅行者の誰もが知っておきたい、断食5つのこと。
人口の90%近くがイスラム教徒(ムスリム)と言われるインドネシアでは、6月18日より1ヶ月の断食(プアサ)が始まります。
街の食堂にもカーテンがかかるなど、街の雰囲気がいつもと違う1ヶ月間でもあります。
イスラム教とか、断食とか言われても馴染みのないことだから、何も分からない人も多いはず。
しかし、ポイントを押さえてしまえば、あまり気にならないものです。今回はイスラム教の断食について知っておきたいことをまとめます。
断食だが、全く飲食しない訳ではない
断食と言われると、1ヶ月間全く何も食べないと思われる方もいらっしゃるかと思いますが、実際は「日が昇っている間に飲食をしない」です。
その為、日の出前(4〜5時頃)に朝食を食べてその日の断食に備え、日の入り(18~19頃)に断食を解禁します。
朝早く起き食事を取るため断食月中は寝不足の人が多くなります。
また、飲食をしない訳ですから、水などの飲み物も口にしません。お腹が空くよりものどが乾く方がつらいそうです。
免除される人もいる
老若男女、断食強制!!!という訳ではなく、病気の人、女性の日や妊婦、旅行者などは断食が免除されます(というよりもやってはいけないそうです)。
上記の方々は、断食月が終わった後に個人で振り替え断食を行います。
小さい子供の場合は起床後数時間や半日だけ断食をするようです。
断食していない方を見ても、何があるんだなぐらいで、理由は特に聞かずにサラッと流しましょう。
イスラム教徒以外は断食する必要ないが、エチケットは必要
人口の約90%はイスラム教徒ですが、それ以外のインドネシア人はムスリムではないので、当たり前ですが断食する必要ありません。
キリスト教のインドネシア人は断食中の人の前で普通に水を飲んでたりします(もちろん個人差はありますが)。
私達、外国人も特に関係はありませし、断食中の人たちも「水を飲んでいいよ」と言ってきますが、断食している人の前で、わざわざ水を飲んだりするのは控えた方がいいでしょう。
私達が外国人である以上、滞在国の文化は尊重するのが吉です。ちなみに昼間のタバコも気をつけましょう。
悪口を言ったり、怒らないようにする。服装にも気をつける
断食はある種、神聖な月ですので、断食中は大声を出したり、人の悪口を言ったり、人前で怒ったりすることは止めましょう。
また肌が露出した服は控えるようにしましょう。
仕事で致し方なく怒らなくてはいけない場面に遭遇した場合は、「断食をしているんだ」という気持ちを込め、やんわりと注意するようにしましょう。
また、下ネタ関連もNGですので気をつけたほうがイイですね。
派手な夜遊びは控える、遊ぶのであれば自己責任で。
外国に来ると気持ちが大きくなり、パーッと羽目を外して遊びたくなるものですが断食中はグッと我慢しましょう。
この時期はファミリーカラオケ店など夜間営業している様々な娯楽施設が早く閉まる or 細々と営業 or 営業休止のケースが多くなります。
仕事の関係上やむを得ないこともあるかもしれませんが、この時期は警察のガサ入れも多くなる傾向(断食明けの資金集め)にあり、夜間に遊ぶ場合は自分自身でリスクをとり、回りに迷惑をかけないようにしましょう。
おわりに
いかがでしたでしょうか?少々真面目に書いてしまいましたが、少し気をつければ断食は何のこともありません。
意外や意外、インドネシア人はこの断食月があるおかげで家族、友達の絆が深まるそうで、断食月を楽しんでいる人が多いのです。
ちなみに断食月は不規則な生活+食いだめをする為、多くの人が太るそうです(笑)来月はダイエットに走る人と、ありのままの姿をキープする人と二極化しそうです(笑)