インドネシアのドキュメンタリー~Act of Killing~を観てきました
昨日、Act of Killing (アクトオブキリング)というインドネシアのドキュメンタリー映画を観て来ました。
アクトオブキリングは1965-66年にインドネシアで起きた“共産党員”の虐殺をした人たちに、当時の様子を再現してもらうという、なかなかチャレンジャーなドキュメンタリー映画です。
まだ観ていない方もいらっしゃるかと思いますので、詳しい内容はご紹介しませんが、なかなかショッキングな内容です。
映画の中にところどころにこれこそ「インドネシア」というのが出てくるのです、私はそれを観ると何となく懐かしく感じてしまいました(笑)
例えば、
・選挙の票を集めるために「賄賂を贈る(というより有権者から請求される笑)」
・登場人物もれなく全員タバコを吸っている
・金持ちの家は超豪華
・役人・軍人は桁違いの権力をもっている
などなどです。
映画を観たあと早速Lineでインドネシア人にこのドキュメンタリーや当時の事件の様子を訊いてみたのですが、あまり歯切れがいい返事をいただけませんでした。
いろいろ調べてみると、まだまだインドネシアではタブーとされている事件のようで、それが顕著に現れているのが映画のエンドロール。
あんなに目立ちたがりのインドネシア人なのに、エンドロールの半数以上が「ANONYMOUS (匿名希望)」となっており、皆さん身元を明かしたくないようです。
虐殺をどうのこうのという立場にはありませんので、何とも言えませんが、改めてインドネシアはまだまだこれからの国だなぁと懐かしいく思ってしまいました。
ショッキングな内容ですが、時間がある方はぜひご覧になってください。日本では新宿・渋谷等で来週まで上映しているみたいです。