あなたはどっち?インドネシアを楽しめる人と楽しめない人の違い
インドネシアで生活をすると、インドネシアにずっといたい人と、今すぐにでも日本に帰りたい人に分かれる事が非常に多いのですが、その違いはどこから来るのでしょうか?
実はインドネシアに対するある事の違いが好き・嫌いの分かれ目になるのではないと思います。
好きな人ほど低いある値
インドネシア好きな人を見ているとある共通点が浮かび上がってきました。それはインドネシア・インドネシア人に対する「期待値の低さ」です。
インドネシアに来ると、良くも悪くも日本と違う事がありすぎて、衛生面であったり、食事面であったり、サービスであったり多かれ少なかれびっくりする事が多いのです。この驚きは基本的には「ネガティブ」な事、あんまり期待してはいけない事が多いです。
例えば到着時の入国審査は適当だし、トイレは紙もないし汚い、水道の水は飲めない、道路は渋滞だらけで穴だらけ、リゾート地を除くと空気も悪い、食事だって日本みたいに鮮度が高いものはなかなか売っていないのです。
世界最高の呼び声が高い日本のインフラ・サービスと比べるのは少々酷ですが、日本と比べてインドネシアで良い事なんか物価が安いぐらいしかないのです。
しかし日本からインドネシアに来たばっかりだと「日本だったら普通こうだ」という「期待」をインドネシアに求めてしまい、実際に起こった低クオリティに対して「インドネシアはなんてダメな国だ!」となってしまうのです。
インドネシア好きを数式で求める
人間とは面白いもので、自分が期待する物・事と実際の物・事の差によって感動するか失望するか決まります。
つまり、
① 実際値 – 期待値=マイナス=失望
② 実際値 – 期待値=プラス=感動
となります。つまり感動したい場合は実際値をあげるか、期待値を下げるしかないのです。
インドネシア好きの人はインドネシアに求める期待値が低いため、結果的にプラスになり感動する機会が多くなるのです。ちなみに日本の場合は実際値が格段に高い為、期待値を高く設定しても感動できるのです。
しばらく経つと期待値の差が顕著になる
私も最初来た時は「なんてダメな国なんだろう」と毎日思っていましたし、こんな所で仕事ができるのかと思う日がありましたが、しばらく経ちインドネシアに多くを求めるのは止めよう!と思い始め気持ちが①から②にシフトして行ったのです。
インドネシアに居たくない人はインドネシアに求める期待値が来た当初と同じか、それ以上になっていることがあり、失望感がドンドン増えてしまい、①の状況から抜け出せないのです。
給料も上がっているので、従業員や街のサービスにも以前よりも多く求めてしまう気持ちも分からなくもないのですが、そこはインドネシア、正直給料が10%上がったぐらいで心を入れ替え行動するような人たちではないと思う事で楽になるのです。
貴方のインドネシアに対する期待値はどれくらい?
日本食屋に行ったときに、枝豆をオーダーしたとします、で、この枝豆が〆のざるそばと一緒に出て来たとします、その時貴方は以下の1〜4番の中で何と思いますか?
- 「枝豆は最初のつまみに出すもんだ、〆の段階で出て来ても食べない、キャンセルしてくれ」
- 「食べるけど、枝豆はちょっとね。店員の教育がなってないな」
- 「忘れずに出して来たか、どうせなら忘れてくれれば良かったのに」
- 「おっ、忘れずによく出して来た!ちゃんと厨房まで連絡して、オーダーの消し込みしたか!偉い!」
と、非常に極端ですが、1か2を選んだ方はインドネシアに求めすぎ(期待値が高い)だと思います(笑)
一方で3か4を選んだ貴方はインドネシアに対する期待値が低く、インドネシアを楽しめるポテンシャルを秘めています。
インドネシア生活する人に覚えてもらいたい事
これからインドネシア生活を始める方々は、まずインドネシアは日本とは根本的に違う事を理解し、期待値を下げてインドネシア生活を過ごしてほしいと思います。それは学生であろうが会社員であろうが同じです。
インドネシアで多くを期待しない事、それがインドネシアを楽しむ秘訣です。
ちなみに私はインドネシアへの期待値は限りなくゼロに近く、毎日インドネシア人の出来のよさに感動しています(笑)