駐在員をしていて、頻繁に直面する本当に悲しい出来事。

(*注意*今回のエントリーは、少しデリケートトピックを扱っております(グロテスクなものではありません)。閲覧にはご注意ください。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

インドネシアで駐在していると、いいことばかりではありません。悲しいことに直面することもしばしば。

 

というのも、インドネシアで生活していると、人の「死」が日本より身近に感じられるのです。

 

オフィス勤務の方はまた別の話だと思いますが、従業員多い工場で働いていると、必ず年に数回、若いオペレーター従業員が亡くなられるのです。

 

その原因は、ほぼ「バイク事故」なのです。

 

このブログのサブタイトルは、「ちょっとした無法地帯」ですが、道路に関しては「ほとんど無法地帯」といっても過言ではありません。

 

道路の逆走は普通に見かけますし、ヘルメットは被らない、法定速度なんかあってないようなものです。追い越し禁止ラインに意味はなく、「前に追いついたら、加速してを追い越せ!」が当たり前。

 

インドネシア政府はこういった、「国民の命に関わる大切なこと」を厳重に取り締まらず、BMW、ベンツ、レクサスなど高級車を見つけては、因縁をつけ、お小遣いをねだるという、私利私欲になることばかりやっていますから、悲惨な交通事故が沢山起きてしまうのです。

 

私の工場でも2014年度に既に2人の従業員が交通事故で亡くなっており、その1人はつい昨日亡くなりました。

 

 

1人は路肩から突然出てきたバスにぶつかり、頭を強打。その後自分の足で病院まで行きましたが数日後に死亡。

 

もう1人は携帯電話を使っていたバイクと交差点で接触、頭を強打して数日後に死亡。

 

また二人とも事故当時ヘルメットはしていたが、安全基準に満たなかったのか、ぼろぼろだったからか、衝突の瞬間にヘルメットが外れて、ヘルメットの意味を成さなかったそうです。

 

つまり、両事故とも取締りを厳しくしていれば防げた確立が高い事故なのです。

 

二人とも20代の従業員で、そのうち1人は契約社員から、正社員に上がるかもしれないといった話が出た直後に事故にあっています。なんとも煮え切らない事故なのです。

 

日本では交通事故で頭を打った場合は自分で病院に行かずにその場で安静、救急車を待つというのがセオリーです。これを守るだけで生存率が上がるのです。しかし、インドネシアではそういった教育もされていないのか、自分で病院まで歩いて行ったり、周りが体を動かしたりするものですから助かる人も助からなくなってしまうのです。

自己責任といえばそれまでですが、私と同じ20代が事故で亡くなると、他人事ではないのです。

インドネシア人は毎年裕福になっており、バイク・自家用車の数が毎年増えています。必然的に交通事故も増えてくるのです。しかし、警察の取締りと、運転者の教育が伴わないと悲惨な事故は増える一方です。ぜひインドネシアの方々にはそれを考えていただきたいところです。

 

因みに、インドネシア(イスラム教徒)では、宗教的な理由のため、亡骸は24時間以内に土葬されないといけないとのことです。

 

出稼ぎの方の場合は田舎まで遺体を空輸したり、軍隊に頼み先導車を雇ってまで、とにかく24時間以内に土葬を終わらせるそうです。

 

このときのインドネシア人の団結力は日本人の団結力よりすごかったりします(笑)不適切かもしれませんが、仕事でもこの団結力が出ないかなぁといつも思っていたりします。

 

皆様も、交通事故、特にインドネシアでの運転にくれぐれも気をつけてください。

 

2 Responses to “駐在員をしていて、頻繁に直面する本当に悲しい出来事。”

  1. 小飞 より:

    ベトナムでも、同感です。
    こちらでは安全基準を満たしたヘルメット着用がようやく徹底されてきてますが、運転マナーはまだまだです。事故後の処置についても教育必要ですね。。。

    • chuzaisince25 より:

      小飞様、

      コメントありがとうございます。

      そうですか、やはり東南アジアはどこでも同じなのでしょうか?インドネシアではノーヘル運転も日常ですし、警察もわざわざ捕まえたりしません。
      事故後もすぐに病院に自分の足で行って、それが原因でダメになってしまった。。。なんてことも聞いたりします。いずれにしろ、事故はあって欲しくないものです。

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