毎年恒例、2018年のインドネシアUMK(最低賃金)が決まったよ!

笑っていられるのも今のうち??

毎年恒例、この時期がやってきました。そう、すべての会社の管理者を悩ます、最低賃金(Upah Minimum Kabupaten) 上昇の時期です!

今年もしっかりと上がってますので、2017年と比べてみましょう!

一律8.71%の上昇率

地域(地区)

2017年

2018

値上がり金額

スラバヤ

3,296,212

3,583,312

287,100

バリ

1,956,727

2,127,157

170,430

DKIジャカルタ

3,355,750

3,648,035

292,285

ブカシ(街)

3,601,650

3,915,383

313,733

カラワン

3,605,272

3,919,291

314,019

ジョクジャカルタ

1,337,645

1,454,154

116,509

バンドゥン(街)

2,843,662

3,091,345

247,683

単位はすべてルピア(IDR)

今年のUMKの値上がり率は一律8.71%となっています。

このまま行くと日系企業も多く進出している、ブカシ、カラワン地区は来年にでも4,000,000 ルピア(約33,000円)の大台に乗りそうです。

値上がり率は一律としても、ブカシとカラワンのの値上がり金額は笑えないほどエグい額になっていますね。

意外と低いジョクジャカルタ

最低賃金の表を見てみると、意外なことに古都ジョクジャカルタの最低賃金は一番低く、日本円にすると約12000円です。

最低賃金が低いということはその地域の物価が安いということを意味していますので、旅行をしたりインドネシアに移住するには一番金額的に住みやすい地域かもしれませんね。

これからどうなるインドネシア

会社にいると「やったー!!給料上がった!お金に余裕ができる!」と言っている従業員がいるのですが、私の経験上、最低賃金が上がる直後にご飯や鶏肉などの物価が上がるので、プラスマイナスでゼロか、収支赤字になる人が多い気がします。

またルピア価格も下落しており、外貨とも結局帳尻が多少取れているのかもしれません。

ただし、給料が増えたとしても急に従業員が優秀になるわけでもなく、仕事の効率が上がるわけではないので会社の経営者は頭が本当に痛いでしょう。

インドネシア人が裕福になるのはいいのですが、このまま上がり続ければ外資系がインドネシアから逃げてしまうのではないかと、非常に心配です。

どこかキリのいいところで上昇を抑えないと、本当に取り返しがつかないことにならないか心配です。

これからどうするインドネシア?

2 Responses to “毎年恒例、2018年のインドネシアUMK(最低賃金)が決まったよ!”

  1. より:

    最低賃金の決定方法が、経済成長率と物価上昇率を加味したものでも年9%弱の上昇率は凄いですね。
    とりわけ生活必需品でも食肉 牛肉のオーストラリアからの輸入と、鶏はタイ辺りの輸入となればルピア安が大きなウェイトを占めたのではと勘ぐります。
    寅2014年にスラバヤ近郊の現地法人に出張で出入りした頃、日本語のひらがなカタカナが読め且つ日常日本語会話が出来る マア経済協力の一環の職業訓練実習生受入れ実績の有る社員は最低賃金Rp200万に上乗せRp30万。
    大卒で日本語の漢字かな混じり文が読めて且つパソコン端末より文書が書ける女性社員はプラスRp100万だったとか?
    円換算では円高ルピア安で、少々の上乗せ分は中国工場兼現地法人のキャパシティが限界に近いのと、大卒社員の月収が今の円元レートで10万円 円換算で とか。
    マダ中国工場現地法人から買取販売よりは、人件費が安い分同じ品を販売の場合は利益が出るも、最低賃金上昇率が高いとなれば⁇ッてです〜。
    しかしRp100が2014年に新生銀行のキャッシュカード 国際キャッシュカード機能有り でRp100がVISAレートで0.95が昨今0.85弱とは。
    未だ通貨の価値がASEANで最弱の国での投資に疑問符の寅。
    経営陣は総人口がタイの4倍で且つ30代未満の人口ボリュームが魅力とか。
    最近の賞与説明会で、専務の回答より。

    • chuzaisince25 より:

      寅様、

      う〜ん、インドネシアを市場をみるとまだまだいいと思いますけどね、若い人口が多い国ですから。

      しかし、日本向けのものの場合は今後はもっと苦戦が強いられると思います。中国とかと比べるとまだ安いかもしれませんが。。。何を見て安いかということですね。

chuzaisince25 へ返信する

このページの先頭へ