ついに証明か!?インドネシア人は世界でもっとも「歩かない」
「インドネシア人は歩かない」
これを聞いて「おっしゃる通り」と同意した頂ける方は沢山いらっしゃると思います。
一方で、「そんなはずはない!」と思った方もいらっしゃるはず。
そんな論争についに決着がつきそうです!
え?そんな争いは元からなかった?
まぁそう言わず、聞いてください、
アメリカのスタンフォード大学の研究で「インドネシア人は他の国の人と比べて歩かない」という結果が出たとのことです(ソース:http://activityinequality.stanford.edu/)(英語です)
研究によると、一番歩くのが香港で6880歩/日、インドネシアは3513歩と一番歩かない国というデータが出ました。ちなみに日本は4位に多く歩く6010歩でした。
どおりでインドネシア人は足腰が弱いと思いました。
さて、在住していない方は、なぜこんなにインドネシアは歩かないのか!?と思われていることでしょう。今回はインドネシアが歩かないその理由をご紹介いたします。
歩行者に全く優しくないインフラ
インドネシア全土で言えることですが、とにかく歩道がヒドいことがインドネシア人を歩かせない大きな要因になっています。
だって、歩道の真ん中に普通に穴が開いてるんですよ?
歩きスマフォなんかしていたら、1日何回穴に落ちるかわかりません(笑)
上の写真はバリ島のウブドですが、歩道のコンクリのいたるところに穴があるのが見えると思います。
ちなみにこれはだいぶ「マシな方」というよりも、インドネシアだとよく整備されている方です。
歩行者のインフラとして、歩行者専用の信号機や横断歩道がなかったり、あっても電気が切れている場合もあり、また、横断歩道を渡ろうものなら、赤信号でも突っ込んでくるバイクがいたりと非常にカオス状態です。
またラッシュアワーの渋滞時にはバイクが歩道を走ったりともうそれはめちゃくちゃなのです。
さらに公共交通機関が整っていない国ですので、歩いたところであまり遠くにいけないというのも一つの理由でしょう。
こんなインフラが整っていないところでは人は歩きたいと思わないでしょう。
治安も不安
仮に歩けたとしても、もう一つ気にしなくてはいけないことは治安です。
インドネシアは貧富の差が激しいためか、ひったくりも多く発生しており、多くの被害者は歩行者です。
都心部などの交通が激しい道を渡るために歩道橋が設置されているのですが、夜に歩道橋を歩くと物乞いが多くいたり、明らかに目がおかしい人たちに罵られたりと、身の危険にさらされる場合があります。
それならばGo Jek(Uberバイク版)などのサービスを使い、近くても安全のためにお金を払って済ませようと思うのが普通です。
そして結果的に歩かなくなるのです。
暑い、とにかく暑い
日本の夏もそうですが、暑いと外は歩きたくありませんよね。それはインドネシア人も同じで、特に女性は黒くなるのが嫌だ!と日光に浴びたくない人たちばかりです。
同じ東南アジアのタイの歩かない順位は46カ国中、31位、フィリピンは43位、マレーシアは44位と、東南アジア各国は総じて歩いていないと言えます、その理由の一つに暑いということが言えます。
ちなみに超先進国であるシンガポールは9位と歩く国上位に切り込んでいます。まぁ、シンガポールはインフラも整っているし、しっかり歩ける国を作っている結果なのだと思います。
おわりに
インドネシアが歩かないことは研究でもはっきりしたわけですが、やはりインフラや治安など社会が安定している国ほど歩く文化が根付き易いのだと思います。
ただ、近年ではジョギングやサイクリングなども流行り始めていますので、今後数年でインドネシア人の中にも歩く人が増えてくるのではないかと思っています。
もう少し、インフラが整えば爆発的に歩行者が増えると思います、なんだかんだで、インドネシア人も歩けば健康になると理解していますから。