今後どうなる!?インドネシアにおける日本人の雇用
最近、会社の方針もあり、ジャカルタ中心の日系製造業の工場を回らせていただく機会をいただいております。
近年、日本の会社はもうダメだ、勢いがないと言われますが、実際に工場を訪問し、お話を聞いてみると「やっぱり日系企業はすごい」と改めて思っており、しばらくは大丈夫だろうと、勝手にタカをくくっています。
しかし、いろいろな人に話を聞いてみると、インドネシアにおける日本人の雇用環境に変化が現れ始めているとのこと。
今回はインドネシアにおける日本人の雇用環境を考えてみたいと思います。
日本人=高い
結論を書いてしまいますが、「日本人は高い」と日系企業に思われているのが現状らしく、日本人を削る方針をとっている会社が多いとのことです。
それはそうですよね、仮に給料20万円そこそこの若手がいたとして、海外赴任手当(5~10万円)、専用車+運転手(5万円)、住居(10~20万円)、保険、語学サポート、ゴルフ会員権など、もろもろ合わせてみると、ざっくり50万円軽く超えたコストになります。
投資と考えれば安いのかもしれませんが、50万円使ったら50万円以上儲けてもらわないと、会社としても採算が合わないわけです。
ちなみに50万円あったらば、インドネシア人を15人ぐらい雇えます。
つまり、
日本人1人>インドネシア人15人
という数式にならない限り、日本人を雇うメリットが少ないのです。
インドネシア人の給料が上がっている中で、日本人の給料及び生活コストもバカにならないと思っている企業が多くなっているのが現状です。
日本人がいらなくなる背景
それでは日本人の給料が高いからとして、仕事や接待を考えると、簡単に帰国させるわけにはいかない企業が大多数だと思います。
だたし、インドネシア人が育っている企業にはそれは当てはまりません。
これは大手企業に多い傾向だと思います。
大手企業のインドネシア人と話してみるとわかりますが、彼らは非常に頭が良く、比較的安い給料で働いてくれる優良な(企業にとって都合のいい)人材です。
大手のマネージャーレベルになるとインドネシア語はもちろん、英語、日本語、中国語など、数カ国語を平気で話します。一方で日本人は英語も満足に使えなかったりします。
さらに、給料が10~20万円ぐらいでバリバリ働いてくれるので、仕事を知らない、言葉もわからない日本人を連れくるメリットは投資以外あまりないでしょう。
日本人はどうすればいい?
このままのんびりしていると、インドネシアから日本人が追い出される日もそう遠くないのかもしれません。
さて、我々日本人はどうしたらいいのでしょうか?
これは非常に単純で、「どこでも通用するような優秀な人材になる」しかないのです。
それは語学であったり、技術力であったり、コミュニケーション能力であったりあなたにしかない力を身につけていかないとダメでしょう。
特に若手の場合や新卒でインドネシアで仕事がしたい!!なんて方々には厳しい情勢になっていくと勝手に想像しています。
やはり何か一つ秀でた何かが必要になる時代になってくると思います。
まとめ
日本でも就職が厳しい、インドネシアでも厳しいと日本人には厳しい時代が近々やってくるかもしれません。
もしも本当にインドネシアで就職したいのであれば、日本から進出しているサービス周りの仕事が狙い目かもしれません。
というのも、「ジャパンサービス、おもてなしの心」はインドネシア人には身につけれれない、日本人特有の特殊能力なのです。
自分では気がつかない能力がインドネシでは重宝されるかもしれませんね。
みなさま、日々これ切磋琢磨してインドネシア人に「使えない、帰れ!」と言われないように頑張りましょう!(笑)
あ〜しんどい。
それわかります。