調べてみました!インドネシアの車事情。

明けましておめでとうございます(笑)

断食も明け、直接関係ないながらも息苦しいひと月を何とか乗り切る事ができました。インドネシア在住の皆様、お疲れ様(?)でした。

さて、今回はインドネシアの車事情について調べてみました。

なぜ唐突に車事情なの?ですが、そろそろ車でも買おうかなと思う中で色々とリサーチを進めたので、せっかくなのでまとめてブログにしてしまおうと思いました。

私と同様に車の購入検討されている方、車業界でインドネシアに参入したい方等に参考になるかと思います。

インドネシアの車販売数は?

まずはインドネシアの車の量ですが、住んでいると数字を見なくても明らかに増えている事が分かります。

というのも年々どころか、毎月渋滞がヒドくなっているからで、今まで渋滞が無かった道路が渋滞し始めたり、渋滞があった道路では全く動かない状況が続いたり等、交通事情は悪化の一途をたどっています。

さて、実際のインドネシアの車の販売台数はどうなっているのでしょうか?

2008 2009 2010 2011
販売台数 607,805 486,061 764,710 894,164
2012 2013 2014 2015
販売台数 1,116,230 1,229,916 1,208,019 1,013,291

(参照 : Indonesia Investments )

2008年と2013年を比べると倍以上の販売台数になっている事が分かります。2015年に販売台数が鈍化したものの、将来性を感じる数字です。

ちなみに2012年頃に一気に販売台数が上がっている理由として、最低賃金が倍近く上がった事も一つの理由と言えるかもしれません。とにかくインドネシア人はドンドン豊かになっているのです。

ちなみに、日本はどうなっているのでしょうか?

2012 2013 2014 2015
販売台数 5,369,661 5,375,407 5,562,752 5,046,411

(参照 : 日本自動車販売教会連合会)

インドネシアと日本を比べると、日本の販売数台数は桁違いなのが分かりますが、ほぼ横ばいで市場としては大きいが、成長は見込めないと言った所でしょうか。対してインドネシアは今後も期待できる市場というところでしょう。

どんな車が人気車か?

インドネシア人はどんな車を買っているんでしょうか?

回りのインドネシア人にどんな車を持っているか、また欲しいか聞いてみたところ、皆さん同じような回答を得られました。

それは非常に単純、「大きくて家族みんなが乗れる」車という事でした。

インドネシア人が家族というと、両親子供の様な核家族では無く、3世代や従兄弟など5人以上を想定している事が多いそうです。

つまり、日本でいう「ミニバン」の人気が非常に高いのです。

それを裏付けるように、Toyota Avanza、Zuzuki Ertiga、Daihatsu Xenia、Honda Mobilio 等など、各社ミニバンタイプの低価格車を導入しています。

ちなみに下の写真はHonda Mobilio の内装です。

スクリーンショット 2016-07-06 8.44.59

おそらく、社用車などもこのタイプを購入している会社が多いのではないのでしょうか?とにかくこのタイプの車がインドネシア国内では走りに走っています。

次点は超低価格車

ミニバンが欲しいものの、先立つものが無い。。。というインドネシア人は多いのですが、そんな人たちにも車を持つ「夢」を忘れさせないのが日本車業界の凄い所、おかげで渋滞が増えて仕方ないんですけどね(笑)

ミニバンを買えない人、大きな車が必要の無い人、もしくは奥さん、子供用のセカンドカーが欲しい層に人気なのがこの超低価格車。スペースは狭いものの、5人は乗れますし、小回りは利く、価格は日本円で100万円しないほど。

この代表格がDaihatsu Ayla、日本円で約65万円で新車が買えてしまうのです。。。日本の軽自動車より安い。。。

Rendering-Daihatsu-Ayla-MPV

harga-daihatsu-ayla-terbaru

何度か乗った事はありますが、空間は狭いものの街乗りには十分ですし、若い家族の場合、子供も小さいのでちょうどいい位です。

20140224_Tes-Jalan_Daihatsu_Ayla-06

荷物もこれ位入れられます↑。スーツケース数個ならしっかり運べるサイズです。

しかもこの車は3シリンダーエンジンのため、燃費も良いとの事で、乗っている人たちにはガソリン代が掛からないと好評のようです。

かゆい所に手が届くサービスは無い

日本の車の凄い所はオプション次第で何でもできる所です。例えばシートの色を変えたり、ヘッドライトをLEDにしたり等など、純正でのサービスが非常に充実しています。

たいして、インドネシアでシートの色を変えたりする場合、1ランク上のタイプしたりするのが一般的です。もちろんその場合に色の制約があります(というよりもほとんどの場合1色しかありません)。

その他、ランクが低い車の場合、ナビや後方カメラが付いていなかったりします。付けたい場合は車屋の外部委託業者に付けてもらう事になるのです。つまり純正品では対応しないと言う事のようです。

このようにかゆい所に手が届くサービスが無い理由は、車のディーラーに既にストックがあるという事が理由の一つでしょう。

また工場がジャカルタ(ジャワ島)にあることにより、地方等のリクエストにわざわざ答えられないという事情もあると思います。

インドネシアの中古車市場は?

100万円ほどで新車が買えるとしても、それでも大半のインドネシア人にとってはまだまだ高価なもの。それでも車が欲しいインドネシア人の最後のチョイスになるのが中古車です。

それでは、実際に中古車は安く買えるのでしょうか?

答えは「ノー」。インドネシアの中古市場はまだまだ高いのです。

例えば最近会社で車を買い換えたのですが、その際に下取りに出した車はToyota Innova (ミニバンタイプ)の2005年モデル。もう何万キロも走っている日本ならばオンボロ車です。

そんな超型落ちモデルも約100万円で売れたというのです(購入当時は250万ぐらいだったそうです)。

現状、車の需要がまだまだ高いので、中古車の値崩れがしないのです。

例えば200万円の車を購入し、数年後180万円ぐらいで売りに出しても購入希望者が沢山いるらしいです。実際に新聞などにはこんな値段で売れるの?という強気の広告がたくさん掲載されています。

新車を購入する際には、後々高値で売れる、売りやすい車種を選ぶことも検討するのが賢いインドネシア人のスタイルだそうです。

ちなみに、こっちに赴任した時に初めて思いついたビジネスは日本の中古車の輸入をすることでしたが、規制などで中古車を日本から持ってくることは難しいらしいです、残念。

車の購入方法

さて、たとえば給料10万円ぐらいのインドネシア人がどうやって100万円の車を購入できるのでしょうか?(最低賃金で働いている人たちはバイクも購入できるかギリギリのため、ここでは対象外です)

それは日本と同じで、ローンを組んで購入するのです。

具体的に新車を買う時にまず予約金を数万円(確認いたした限りでは約5万円)払います。これにより、ディーラーが車両をキープしてくれるとのことです。

その後、DP(Down Payment)という頭金を支払います。ディーラーはDPの価格を操作することによって、幅広いインドネシア人に購入できるようにしているのです。

直接ディーラーの方に聞いたところによると、通常のDPが40万円ぐらいとすると、これから20万ぐらいをドンと割引ます。これでほぼDPは半額、それから先ほどの予約金を差し引き、最終的に10万円台にまで下がるのです。

ここまでくればあとはローンをどれだけ組むかになってくるのです。一般的なインドネシア人は3~5年ぐらいのローンを組んでいるようで、月に3~5万円ぐらいの支払いになるとのこと。

給料がどんどん上がっているインドネシア人にとってローンを組んでも特に問題がないのかもしれないですね。

これからもドンドン増えて行く車の台数

インドネシアはまだまだ人口が増えており、予想では2030年に三億人を超えるそうです。そしてドンドン裕福になり、交通インフラが整っていない(そしてこれからも整わなそう。。)インドネシアの交通手段として車の台数はドンドン増えるでしょう。

多分、そのうちバイクの台数と同じ位の車の数になるんじゃないかと思っています(笑)

裕福になってくのは良いですが、それに伴い道路などの交通インフラ、税金を少しあげて台数制限を設けたり、免許制度をしっかりとしたものにするなど、インドネシア政府にやってほしい事は沢山あります。

だって、バイクみたいに逆走とか勘弁してほしいですから(苦笑)

これからもインドネシアの車事情からは目が離せません。

2 Responses to “調べてみました!インドネシアの車事情。”

  1. いよ より:

    はじめまして!
    インドネシアについて調べてる際にこちらのブログにたどり着き少し読ませていただきました。

    今度インドネシアに1週間ほど行くのですが、現地の島について相談など乗っていたできますでしょうか?よろしくお願いいたします。

    • chuzaisince25 より:

      いよ様、

      コメントありがとうございます!!

      答えられる範囲で相談させていただきます!もしよろしければ、お問い合わせorTwitterなどからメッセージいただければ、有り難いです!

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