日本以上!?インドネシアの上下関係

基本的にフレンドリーと言われるインドネシア人ですが、実は彼らの社会の中では日本人には分かりにくい上下関係が存在します。

ある意味、インドネシアの上下関係は日本のそれよりも厳格で、ひっくり返す事ができない社会の仕組みになっていたりします。

年上は尊敬の対象

インドネシアでは基本的に年長者は尊敬の対象です。

例えば若いインドネシア人は年長のインドネシア人男性を呼ぶときに「〜さん」や「〜様」に当たる、「Bapak」という言葉を絶対に付けます。

もしも、これを付けずに呼んだ場合は年長者に対して非常に失礼で、良い思いはできないでしょう。

またインドネシアでは子供は親に仕送りをするのが当たり前です。それは年上に対する尊敬や敬意を示すためだそうです。

断食明けの挨拶回りも、最初は家族の中の最年長者の家に出向き、次に年長者の人の家に・・・・というような形で年上から順々に挨拶回りをしていきます。

この挨拶回りも、忘れたりすると大変、次に会ったときに「なんで来ないんだ!俺はお前に悪い事でもしたのかっ!」と言われてしまうそうです。

肩書きや役職は重要

インドネシアの場合、役職が上がれば上がる程仕事をせず、象徴的な立場になります。それが特に顕著に現れているのが政府機関の高官達です。

政府の高官の平日はオフィスなんか行かずゴルフをやっていたり、どこかに遊びに行っていたりします。オフィスに来たとしても本当に数時間だけ。

部下や職員も役職+年齢の差がありすぎて、いくらダラしが無くても、上司に文句が言えないのです。

また大学や大学院の学位も非常に大きな意味を持っており、学士(S1)しか持っていない人は修士(S2)卒業(たとえそれが如何に頭が悪かろうと)に口答えするようなら「あいつは学士だろ!俺は修士だ!!」みたいに裏で言われるそうです。

その他にも旦那さんが高卒で奥さんが大学を卒業して、家庭内で学歴格差がある場合、

「なんであの女は高卒の男と結婚したの?せっかくお金をかけて大学に行ったのにもったいない!」

と余計な事を噂するらしいです。

もっとも、そういった世間体もあり学歴に差がある場合は両親が結婚を許してくれないでしょう。

見た目も重要

見た目もインドネシア人の間では非常に大切な事で、体が小さかったり痩せていたりすると、「まぁ可哀想、貧乏だから痩せているのね」と思われるそうです(余計なお世話ですが)。

日本で言う美人の条件である「小顔」もインドネシアの場合、頭が小さい可哀想な娘位に思われるそうで、体が小さい事にあまり良い意味が無いのです。

そのため、男女関わらず太った人が多いのです。それは富の象徴であり、良いものを食べているという事なのだそうです。

また、服装も回りを威圧するようなド派手な感じの方が尊敬を集める(見た目のインパクトが強い)ので、そういった服を好んで着る傾向にあります。

上下関係は暗黙の了解

上下関係の歴史を聞いてみましたが、いつの間にか暗黙の了解になっていたようで、はっきりとした理由はかわらないそうです。

個人的にはオランダ統治をインドネシア人が真似して、それがゆがみ、いつの間にか伝統のようになってしまったのではないかと思います。

つまり偉い人は何をしても良いのだ!という事にいつの間にかなってしまったのではないかと思います。

実るほど頭を垂れる稲穂かな

私の好きな言葉に「実るほど頭を垂れる稲穂かな」というものがあります。人格者であるほどどんな人にも分け隔てなく謙虚であるという意味です。

そんな話をインドネシア人にした所、同じ意味の「Sperti padi, semakin berisi semakin merunduk」という言葉がインドネシアにも存在するようです。

こんな必要以上な年齢の上下関係や体の大きさや見た目で人を見下すような事が無ければ、インドネシアはもっと良い国になると思います。

もっとも、それは日本も同じかもしれませんが。

インドネシアに行く事がある方は、そんなインドネシアのちょっとした裏の部分をみてみると面白いかもしれません。

 


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