実は差別大国!?インドネシアの「差別事情」

突然ですが、東南アジア諸国は意外に「差別」が多い地域だと思います。

例えばシンガポール。非常にクリーンなイメージで、日本人観光客も増えている東南アジアの国家。治安もよく、その気になれば日本よりも快適に生活できる国です。

一見、実力があれば皆平等に活躍できそうな国ですが、実は人種間の「差別」が裏では黙認されている国だったりします(詳しくはまた別の機会に)。

お隣マレーシアはプミプトラ政策というマレー系優遇政策というものがあります。政府が堂々と出しているもので、差別に清々しさすら感じます。

インドネシアには差別はあるの?

それでは東南アジアのインドネシアでは差別はあるのでしょうか?

答えは「イエス」です。

しかし、インドネシアにおける「差別」とはシンガポールやマレーシアとはちょっと違い、どちらかというと「自国民の間」で差別がヒドいのです。

今回のエントリーでは実際に私が経験したことを交えてインドネシアの差別についてみてみましょう。インドネシア内で起こっている差別をみると、インドネシア人の思考や、彼らの慣習が分かり、インドネシアを理解する上で非常に大切なのです。

見た目による差別

インドネシア国内では、「見た目」が重要視されます。

言い方は悪いですが、インドネシアのセレブや役人などは大体デブです(若い人+モデルは除く)。というのも、インドネシア人の中では太っている=裕福な+権力者のイメージが強く、政治家では体が大きい方がインドネシア人の中での「リーダー像」に当てはまるのです。

そのため、現インドネシア大統領であるジョコウィ大統領は「見た目」でボロクソの言われたりしてるのです。「あんな細身でひょろっとして、貧乏臭い田舎もんなんかに政治が任せられるか!!」と日中に道端でコーヒー飲んでるおっさんが言ってたりします。そういう意味では北朝鮮の金正恩なんかは最高のリーダーです。

「インドネシア女性は結婚する前は細くて可愛かったのに結婚したとたんスグ太る!(妊娠も早い!)」というのはインドネシア在住日本人男性の中では誰もが知っており(嘆く)事実ですが、これにも実は「見た目差別」が関係しているのです。

インドネシアでは結婚後、細いままだと「家が貧乏で十分に食べられない」とか「旦那が働いていないから白米をすら食えない」と、ありもしない噂を立てられ、裏でボロクソに言われるのです。そのため、インドネシア女性は結婚すると世間体もあり太る傾向にあるようです。アメリカなどでは太っている人ほど収入が少ない等あるそうですが、インドネシアでは逆のイメージなのです。

インドネシアではこの見た目が最も差別を引き起こしている原因と言えるでしょう。

職業による差別

インドネシアでは職業による差別もあります。

職業で一番差別を受けないのは間違いなく公務員です。なぜならば彼らがその気になれば何でもできるからです。ですので、インドネシア警察なんかは犯罪者よりも怖がられているなど、無茶苦茶なことが起きているのです。インドネシア人はむしろ役人に媚びる人が多く、差別なんかもってのほかです。

次に差別されないのが俗にいうホワイトカラーの仕事をしている人たちです、それは彼らが比較的お金を持っているから。

じゃあ一番差別をされる職業はなんでしょうか?答えは清掃員とメイドです。

清掃員やメイドは教育もまともに受けられず、田舎の小卒、中卒などザラです。お金もあまりないので見た目も細く、服も安物しか着れないなどダブルパンチのマイナス効果でインドネシア世間から見下されます。

突拍子もないかもしれませんが、インドネシア人が頻繁にするポイ捨てと職業差別には深い関わりがあると考えています。一度ポイ捨てをする人に、なぜするのか聞いてみたところ、「私たちはゴミを床に捨てることにより、清掃員に仕事を与えてあげている」と言ったのです。これは清掃員に対する優越感を感じており、これではインドネシアは汚くなって行く一方だと感じました。

メイド差別では一つ私には経験があります。

仕事を頑張っている従業員へご褒美として、従業員数人を映画館に連れて行ったことがあります。その中で童顔、細身の女性(30代)の女性にチケットを手配してもらおうとしたところ、映画館の若い店員が「Adik (年下を呼ぶ言葉)」と、この女性を呼んだのです。店員は彼女を僕に仕えているメイドと思ったようでした。

これに対して私は、「君、お客さんをAdikって呼ぶの?呼ぶならMbakかIbu でしょ?ふざけるな、お前からは買わん」とついつい言ってしまいました。店員を「Minta Maaf bapak, Ibu (大変申し訳ありませんでした)」と頭を下げてきたので、その場は収まりました。

私の行動はあまり褒められたものではありません。友人女性は「よくあることだから慣れました」と笑って言ってましたが、何よりもメイドならばどんな言葉を使っても良いという、店員の態度に腹がたったからでした。

人種による差別

人種による差別は表向きにはありませんが、インドネシアでも今でも確かにある差別の一つです。

特に中華系インドネシア人への差別は根深くこの国に潜んでいると思います。なぜならばインドネシアの経済の大半は中華系にコントロールされており、インドネシア人にお金がないのは中国人が搾取しているからという考えが根底にあるからです。それが顕著に現れたのが1998年のジャカルタ暴動でしょう。

インドネシアでは会社の人事にも人種を持ち出す輩が少なくなく、目を光らせていないと、いつの間にか人事部長と同郷の人間が多くなったりし、大して実力・実績もないのに権力者と同郷という理由だけで社員登用が決まってしまうこともあります。逆に同郷ではない人事には徹底犯行、入社にも裏金要求など無茶苦茶なことが起こることもあります。

日本人や外国人に対する差別はあるの?

インドネシアに在住が決まると一番気になることの一つに、日本人の差別はあるのか?という疑問があると思います。実際に日本人への差別はあります、が「良い方」の差別です。日本人というだけで、必要以上に敬語を使ってくれたり、良い思いをさせてくれることが意外と多いのです。特にゴルフ場などでは、日本人ということで先まわしてくれたり、ということも良くあります。

理由は色々あれど、日本人はお金も持っており、比較的行儀が良いことが逆差別の理由だと思います。ちなみにインドネシアでは欧米人も格別な逆差別を受け、非常に心地よいサービスを受けていると思います、もちろん、インドネシア人の大半は彼らのチップ目当てだったりしますが。

未だに日本に占領されたことを原因に日本人嫌いがいるそうですが、少なくとも私はそのような人に会ったことがありません。

おわりに

インドネシアには、見た目、職業、人種などインドネシア人によるインドネシア人への差別が日常茶飯事でみられます。日本人にはあまり関係のないことかもしれませんが、インドネシア人を理解する上でも、彼らが何に対して差別をするのかを知っておいて損はありません。


“実は差別大国!?インドネシアの「差別事情」”へのコメント

  1. よしりん より:

    初めまして。私の母親がフィリピン人で彼氏が、インドネシア人です。なので、話の内容がよく分かります(笑)インドネシアのそういう内情はフィリピンにも似たところはありますがちょっとちがうのはインドネシアの方が親日派が多いってところですね。

    • chuzaisince25 より:

      よしりん様、

      コメントありがとございます!

      インドネシア人は基本的に新日派が多いと思います。日本が嫌いというのはあんまり聞いたことありません。

      フィリピンは国の情勢がインドネシアよりも大変そうですから、それも影響してそうですね。

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